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今日の練馬・板橋も暖かったですよ、身体を動かすと暑いくらい・・・。
空は青いし、空気がカラッとしていて気持ち良い
こんな日は、外作業に限りますね。
『FPの家 K邸』
朝から先行足場を掛けて貰いました。
若い方は、ご存知ないかも知れませんね。
以前の木造現場では、足場は建て方の後に架設されていました。
こんな感じだったと記憶しています。
建前当日、大工と鳶が数人集まって建て方を行います。
その際に足場はありません。
脚立を立て、グラグラする建てたばかりの躯体によじ登って、作業をしていました。
それでも、大体3時前には建て方が完了しました。
今よりも人数が多かったし、当時は作業床なんて張らなかったので、やる事も少なかったんです。
改めて思い出せば作業の安全性なんて、全く考慮していなかったんだと思います。
建て方が終わると、大工は引き続き屋根タルキの施工を始めました。
そして鳶は、足場を組立て始めます。
「それ、急げ!終わらなければ帰れないぞ!!」
そんな感じでした。
そして、当時の足場は丸太でした。
写真のように直径10cm位の丸太を立て、そこに丸太を横にして番線で縛り付けるだけの足場です。
乗ると撓むし、時々腐っていて割れたりします。
当然、今のように足場板なんてありません。
良くて2本の丸太だけ、1本の場合もたくさんありました。
イラストは1本だけの足場ですね。
これ横丸太が滑るから、乗るのが難しいんです。
縦の丸太を挟むように、もう1本丸太を加えるのを抱き足場と言いますが、これだとかなり安心出来ます。
でも、滅多にお目に掛かれませんでした。
今と比べると、相当スカスカで怖かった・・・。
こうした足場から転落して、命を落とした方も大勢いたそうです。
当然、安全を求める声が大きくなります。
そして足場材は丸太から単管へ。
抱き足場からブラケット足場へと変わります。
ここで誕生したのが『先行足場』でした。
躯体が立ち上がる前に出来る足場だから、先行足場と云います。
やってみると確かに安全だし、作業効率も上がります。
今では、これが当たり前
当然ですよね。
でも以前は丸太足場を建て方の後に組むのが当たり前だったんです。
だから、トラックの荷台に丸太を積んでいるのを良く見掛けました。
こんなイメージでしょうか?
そう言えば、当時は基礎屋さんに基礎工事&鳶(建て方)を依頼すると、足場代がゼロ円だったような気がします。
信じられないでしょ?
昔話は、ここまでにしましょう。
いよいよ足場架設の話です。
狭小地ですから、敷地内に車を停めるスペースはありません。
当然、前面道路にトラックを停めての作業となりました。
意外と車の通りが多いんですよね、ガードマンも大忙しです・・・。
ちなみに足場を掛ける前にやって貰うのが、PPシートの敷き込みです。
これを敷き込んでいると、建物回りの掃き掃除が楽なんですよね。
なんとなく、イメージも良いし・・・。
雨が降っても、足元がそれほど汚れません。
費用もそれほど掛かりません。
まだ採用していない方には、是非お勧めしたいアイテムです。
10時の休憩時に撮った写真です。
いつも見ていて感心するんですが、足場屋さんの作業って凄いですよね。
3人が息を合わせて作業を進めています。
下から上に、そして右回りに・・・。
どんどんと足場が組まれていく様子は、早回しの動画を見ているようです。
足場材の受け渡しは、基本手渡しです。
でも高所作業になれば、投げて渡します。
長さ1.8m位のものであれば、ヒョイヒョイ投げているんです。
足元が不安定な中、見事なまでのコントロールを発揮しています。
しかも変な回転もせず、真っすぐに飛んでいます。
受け手が取りやすい位置に、取りやすい状態になるように投げているように見えます。
何度見ても飽きないんですよね。
11時頃の写真です。
この後、少し現場を離れましたが、お昼前には架設完了したそうです。
午後一番、プレカット材が搬入されました。
今回は、1階柱と2階床梁のみ入れてもらいます。
足場1スパン(約1.8m)分の布(横材)を取外し、ユニックで降ろしてもらいました。
いつもであれば足場にステージを設置して、そこに材料を降ろしてもらいます。
でも今回はステージを設けず、そのまま土台の上に降ろしてもらいました。
そして、そこから手で持って運びます。
梁はそれぞれの設置する位置に運び、柱はその位置に立てていきます。
今回も、国産杉の集成柱を採用しました。
梁は、国産杉と米松のハイブリッド集成材です。
開口部分から撮った、建て方の様子です。
柱を運び立て始めています。
今回も足場の上部に設置した『ガーターリフト』に大活躍して貰います。
電動ウインチのついたビームの両端に滑車が付いていて、簡単にガーターレールに沿って動かす事が出来ます。
手元にあるリモコンひとつでウインチを巻き上げ、200kgまでの材料を上下する事が可能です。
縦移動・横移動は人力ですが、意外とスムーズに動きます。
梁を持ち上げ、柱の穴に梁下端のホゾパイプを挿し込む作業を繰り返します。
小さい部材は、手で持ち上げます。(リフト使った方がいいんじゃないの)
梁の両端を持って水平に、降ろします。
掛け矢で叩いて、嵌め込みます。
ひたすら、この作業の繰り返しです。
さすがに、この位長くなると手で入れるのは無理のようですね。
2階床梁の建て方完了です。
まだ1階部分しか出来ていませんが、中々の迫力でしょ?
建て入れ検査及び金物締めを明朝一番に行い、引き続き2階作業床の敷き並べを行う予定です。
材料搬入の為に外した布を復旧しました。
先行足場及び、1階部分の建て方完了です。
明日も晴れるようですね。
良い建て方日和になると良いなぁー。
posted by Asset Red
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