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今日も暑いですね。
2時現在の事務所入口前の気温/湿度は28.8℃/32%となっています。
野地板の上には、透湿ルーフィングが葺かれている筈。
(暑いだろうなぁー。)
そう思いながら、屋根の上に上がってみました。
あれ
荷揚げ機が掛かってる・・・。
そして石葺きのガルバ屋根は、既にあらかた終わっていました。
昨日、下葺き材の施工した筈なのに・・・。
職人に聞いてみると、2人掛かりで進めたとの事。
「下葺き材の写真、撮りたかったですか」
ハイ、そうなんです・・・
写真にチラッと映るグレー色が下葺き材です。
ウルト社のウートップ サーモNDプラス2SKと云う製品を採用しています。
他の現場で撮った写真ですが、同じ物を採用しているので参考になると思います。
野地板から発生する水蒸気を透過し、雨水の侵入を防いでくれるルーフィングです。
これなら、野地板を透過した水蒸気が下葺き材裏側で結露し、野地板を腐らせることもありません。
一般的なルーフィングと違い、幅が1500mmもあるのが特徴です。
その分、重ねが減るので漏水の危険が減ります。
またステップルを留めるのも重ね部分だけ、上に被せる部分にはステップルを留めません。
だからステップル回りからの漏水も無くなります。
ルーフィングって、施工時に出来る釘穴やステップル穴からの漏水が心配なんですよね。
でも、このルーフングなら安心です。
釘穴シール性はドイツの工業規格に合格しています。
またルーフィング同士の接合は、テープを併用します。
このテープを使わなければなりません。
剥離紙のついた片面粘着のテープ、粘着性が高いのが特徴です。
下葺き材はポリエ-テルサルフォンフリース3層構造で、それ自体の防水性は当然問題ありません。
下葺き材・テープとも、-40℃~120℃までの環境下で使用でき、耐久性バツグンです。
表面が滑りにくくなっている為、濡れても足を滑らせる事はありません。
難を言えば、大きくて扱いにくいかな?
やはり巾は900mmくらいがちょうど良いと思います。
この点については、メーカーの日本法人にもお願いしておきました。
前向きに検討しているようです。
物性値を挙げておきます。
コロニアル屋根には勿体ないけど、それ以外の屋根であれば、お勧め出来る下葺き材です。
ついでに屋根材の写真も載せておきます。
見た目はコロニアルと変わりません。
軒先も、スッキリとしているでしょ?
けらばの納まりも、コロニアルと変わりません。
隅棟もほぼ変わりませんが、少し細いかも知れませんね?
ガルバ鋼板の上に砂が葺いてある屋根材です。
軽量かつ耐久性の高さが特長です。
砂のお陰で、雪止め金具も要りません。
大雪でも大丈夫
以前まで採用していたコロニアルに替わる、弊社の標準屋根材です。
施工が簡単な為、すぐに終わるのも特長かも?
鋼板屋根なので、雨粒が当たると音が気になるかも?
と気にしていましたが、それほど気にならないようですね。
砂の効果なんだそうです。
こんな話を屋根の上で話しているうちに、トラックが到着しました。
荷台には、FPウレタン壁パネルが積まれています。
勿論、今回もプラチナパネルを採用しました。
従来のパネルの熱伝導率は0.024W/m・Kに対して、このパネルの熱伝導率は0.020W/m・Kになっています。
厚さはどちらも105mmですから、熱抵抗はそれぞれ4.375/5.25になります。
これって、グラスウール16Kであれば厚さ19.6cm/23.6cmに相当します。
付加断熱出来ない狭小地に、モッテコイの断熱パネルだと思います。
試しに、比較してみました。
イラスト左側がプラチナFPパネル(t:120mm)、そして右側がGW16Kになっています。
双方の熱抵抗を同じにする為には、GW16Kの場合はt:270mmにしなければなりません。
そうなると、建物の有効面積は(22.31-19.32)2.99㎡も小さくなってしまいます。
この違い大きいと思いませんか?
断熱効果だけではなく、耐震効果も期待出来るし、気密性能を高めることも出来ます。
そして、なんと言っても『壁内結露50年保証』が最大の魅力です。
壁の中に結露が発生し、何らかの不具合があれば、50年間無償で是正する事が可能です。
ご存知でしょうか?
結露による不具合って、瑕疵ではありません。
カビとか、アトピーとか、シロアリ・腐朽菌・・・。
断熱欠損による暑さ・寒さなど、色々な不具合がありそうです。
でも一般的な建物の場合、是正にはお金が掛かるんです。
たとえ、明らかな施工不良が原因であっても・・・。
怖い話だと思います。
今回は荷揚げ屋さんを手配しなかったので、大工2名と私の3名で荷揚げを行いました。
こんなパネルをかなりの枚数、2・3階に揚げました。
それほど重い訳ではありません。
でも、105×803×2450のサイズです。
持ち上げて運ぶのが大変なんです。
たぶん明日は筋肉痛です・・・。
夏の暑さに良く効く、遮断パネルも揚げました。
このパネルについては、別の機会に書きたいと思います。
母屋下がり部分に嵌める台形パネルを撮ってみました。
以前は、四角いパネルを現場に合わせて切っていました。
でも切断面って、スキン層が無くなるために『不活性ガスと空気の置換』が発生し、徐々に断熱性能が低下する事がわかっています。
これを抑えるためには、切断面を減らすしかありません。
そこで最近は、こんなパネルを使うようにしています。
特注になるため、割高です。
でも、性能低下を抑えてくれます。
ゴミも減りますしね・・・。
posted by Asset Red
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