防腐・防蟻処理及び耐久性に関する基礎知識⑧

多くの地域で緊急事態宣言が解除されるようですね

お疲れさまでした。

でも、コロナ禍が解消された訳ではありません。

あくまでも、緊急事態宣言発令前に戻っただけ。

引き続き、3密を避け、不要不急の外出を控えて戴きたいと思います。

残念ながら、東京&埼玉は今回の解除から外れてしまいました。

外呑みは、もうしばらくお預けですね・・・。

さて本題です。

随分前に(財)日本住宅・木材技術センターから発刊された、大規模木造建築物の保守管理マニュアル -材料・施工・維持保全-の中から、その一部を抜粋してご紹介する木材と木材劣化に関する基礎的な知識の共有』シリーズ第8段は、こんな話題です。

⑥蟻害材をうけにくい木材

表付-5に木材の耐蟻牲による分類を示す。

木材を加害するのは職蟻であり、歯のある大顎で木材を齧り取る。

木材によってはシロアリの被害を受けにくいものが知られているが、木材の耐蟻牲には次の各要因が関係していると考えられている。

・木材の硬さ

木材の硬さは、主にリグニンの量によって左右される。

シロアリは硬い木材より柔らかい木材を好む傾向があるので、リグニン含有量の少ない春材や辺材が、秋材や心材よりも被害を受けやすい。

針葉樹は一般に、リグニンの含有量が広葉樹よりも少ないから被害を受けやすい。

また硬い材でも腐朽が始まると柔らかくなり、加害されやすくなる。

・木材に含有される耐蟻成分

イヌマキ・センダン・ヒバなどの耐蟻性の高い樹種には、サポニン類・キノン・フェノール類などの酸性成分が耐蟻成分として含まれている。

これらはシロアリが忌避するものや死に至らせる物質であり、一般に心材中に多く含まれており、心材をより耐蟻性の高いものにしている。

続く・・・。

 

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