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昨日と今日はアセットフォーの定休日。
ニュースを聴いていたら『K値』という単語が出て来ました。
大阪大学教授(核物理研究センター)<wbr />の中野貴志先生が考案された、新型コロナウイルスのモノサシらしい・・・。
過去一週間の合計した感染者数の増加率を、<wbr />今日の感染者数を基準として評価したものなんだそうです。
数式としては、K=(X-Y)/X=1-Y/Xとなっています。(X=1週間の合計感染者数 Y=1週間前の合計感染者数)
K値は時の経過ともに安定的に推移し、収束に向かっていくそうです。
ドイツでは、K値が0.044を切ると緊急事態宣言を取り消すそうです。
東京のK値は、既にこの値を下回っているんだとか・・・。
少しづつ明るい話題が出始めているのを感じますが、油断は出来ません。
改めて気を引き締めたいと思います。
ところでK値と言えば、我々建築に携わる者は『熱貫流率』を思い出します。
熱が、材料を通して温度の高い空間から低い空間へ伝わる現象を熱貫流といい、そのときの『熱の伝わりやすさ』を表す数値です。
この数値が小さいほど熱を伝えにくく、断熱性能が高い事を表します。
2009年4月1日に施行された改正省エネ法以降『U値』という名称に代わっています。
道理で最近耳にしない筈です。
以前はサッシのカタログで、見掛けたんですが・・・。
良い機会です。
サッシのU値(K値)を比較してみましょう!
アルミ窓にLow-E複層ガラスを入れた場合のU値は3.49W/㎡・K、厚さ約7mmの住宅用グラスウール壁に相当します。
ちょっと前まで、建売住宅で使われていたサッシです。寒そうでしょ
アルミ樹脂複合窓にLow-E複層ガラスを入れた場合のU値は2.33W/㎡・K、厚さ約15mmの住宅用グラスウール壁に相当します。
最近の建売住宅で使われているサッシです。やはり寒そうです
樹脂窓にLow-E複層ガラスを入れるとU値は1.48W/㎡・K、厚さ約30mmの住宅用グラスウール壁に相当します。
最近の注文住宅で使われる事が増えてきたサッシです。だいぶマシになって来ました
樹脂窓にLow-Eトリプルガラスを入れるとU値は0.91W/㎡・K、厚さ約55mmの住宅用グラスウール壁に相当します。
高性能注文住宅で使われる事が増えてきたサッシです。かなりマシになって来ました
ちなみに一般的な建売住宅の壁は、こんな感じです。
厚さ100mmの住宅用グラスウール壁のU値は0.50W/㎡・Kとなります。
いかに窓の性能が低いかがわかるデーターですよね。
LIXILの5層ガラス入り樹脂窓ですら、そのU値は0.55W/㎡・K。
厚さ90mmの住宅用グラスウール壁に相当します。
「窓を少なくする事が外皮強化に繫がる。」と言われる所以です。
夏季の日射遮蔽にも繋がるし・・・。
窓ってダメダメなのなんて思いますよね。
でも窓を無くすと、冬季に日射取得熱を得る事も出来ないし、昼の明るさを得る事もできません。
景色も見れないし、風を採り入れることも出来ない・・・。
要はバランスです。
長所・短所を検討し、シュミレーション結果を見て判断するしかありません。
posted by Hoppy Red
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