追加外装下地検査

『FPの家 K邸』

今日は瑕疵保険の追加外装下地検査を受けました。

ご存知ですか?

新築住宅は『住宅品質確保法』により、10年間の保証があります。

もしも欠陥があれば、住宅事業者(工務店やハウスメーカー)は無料で直さなければなりません。

でも保証されるのは、住宅の構造耐力上主要な部分と、雨水の侵入を防止する部分となります。

そして住宅事業者は、保険に加入したり保証金を預けておく事で、万一倒産した場合でも欠陥を直すための費用を確保することが法律で義務付けられました。

なお保険の対象となる部分も、住宅の品質確保の促進等に関する法律第5条第1項および第2項に規定する「構造耐力上主要な部分」と「雨水の浸入を防止する部分」で、あくまでも構造耐力性能または防水性能における瑕疵が保険の対象となります。

そして現在、弊社が加入している保険は株式会社日本住宅保証検査機構(通称JIO)の『JIO わが家の保険』です。

以前は、事故に占める雨漏りの割合はおよそ9割と言われていました。

えっ、そんなに多いの?

と、いうのが私の率直な感想でした。

そして、雨水の侵入箇所は上グラフのようになっていました。

なんかモヤモヤします。

流石に現在は、こんな事ないよね

そう思っていたんですが、最近のこんな記事を見てびっくりしました。

雨漏りの占める割合が、94%に増えていたんです。

それなのに雨漏りを防ぐための検査は、相変わらずオプション扱いとなっています。

事故が多い工務店であれば、当然保険加入時の掛け金が高くなる筈ですよね。

リスクが大きい訳ですから、当たり前だと思うんです。

でも瑕疵保険の場合は、事故の多い工務店も少ない工務店も一緒なんです。

前者は沢山の費用をJIOに負担して貰って、雨漏りを直しています。

でも後者は雨漏りなんてないから、保険料を払うだけ・・・。

結局、いい加減な施工をしている工務店の為にお金を払っている気がするんです。

検査のタイミングを説明する資料をご覧ください。

イラスト右側にある『追加外装下地検査』の下に『オプション』という表記があるでしょ

この検査を受け合格する事で、雨漏りを未然に防ぐことが出来るのであれば、オプションではなく必須検査にすべきですよね。

JIOの偉い方に逢う機会があれば必ずお話しているんですが、実現は中々難しいようです・・・。

なんでだろう

不思議です。

通常の費用に、検査料として余計に払うのがイヤなのかな

検査内容は、上資料の通りです。

検査員に同行し、30分程度現場の納まりを確認して貰います。

そして問題のある施工があれば、是正の指示を受けます。

今回は、こんな感じでした。

建物の周りをぐるっと一周しながら、透湿防水シートの張り方をチェックします。

必ず、壁に手を添えるんですよね。

どうやら重ね寸法や、窓周りのテープ施工を確認しているらしい・・・。

シートを貫通するパイプや配線回りの納めも、1つ1つ確認します。

下屋との取合い、バルコニー床と掃き出し窓の取合い、手摺壁との取り合い等々・・・。

漏水の危険が多い部位を徹底的に確認します。

でも足場と建物が近すぎて、大変そうでした。

昇降階段も今回は設けていません。

設置場所が無いんです。

単管ブラケット足場ですから、通常は足踏板を連続して設置します。

でも、竪地間に幅の小さな足踏板をブツ切り状態に設置しているだけ・・・。

筋交いが取れないし、建物に固定する訳にもいかないから揺れるし・・・。

足場の行き来に、いつもより時間が掛かってしまいました。

無事、検査終了です。

特に、問題となる施工はありませんでした。

これで、ようやく外装工事を進めることが出来ます。

検査の間に、土台水切と防虫ベンツの取付が終わりました。

通気層に虫やコウモリが入らないようにするのが目的です。

通気胴縁の施工は、明日いっぱい掛かりそう・・・。

軒天ボードや破風板の取付等が終わるのは、土曜日くらいになりそうです。

終末に見学会を行ったら、外装材の施工が始まる予定です。

今回も『スイス漆喰』を採用しました。

養生に時間が掛かります。

梅雨入り前に、少しでも進めたいと思うんですが・・・。

 

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