リサイクル

昨日行われた見学会では、色々な質問を受けました。

例えば、ウレタンのリサイクルについて・・・。

待ってましたとばかりに、ざっと説明をさせて戴きましたが、もう少し詳しく説明したいと思います。

ご存知のように、ウレタンフォームは石油を原料とする工業製品です。

原油の約80%は燃料として使用され、直接エネルギーとして消費されています。

そして残りはプラスチックや、その他の原料として使用され消費されています。

ウレタンもプラスチックのひとつです。

種々の用途で活用され、不要となったものは廃棄物として回収されます。

ウレタンのリサイクルは、かなり以前から工業的に実施されているそうです。

例えば不要になった自動車のシートなどは粉砕・再成形し、シートクッション・カーペットの裏打ち材などに再利用されています。

また断熱材は化学分解により、元の原料に戻して再利用されています。

ウレタンのリサイクルには、3つの方法があるようです。

それぞれを簡単にご紹介します。

マテリアルリサイクル・・・ウレタンをそのまま再生加工するリサイクル方法です。

ウレタンを粉砕し、必要に応じて接着剤を塗布。

熱プレス成形などにより、比較的容易に再生加工することが可能です。

ケミカルリサイクル・・・ウレタンを化学分解・熱分解などで元の原料として回収するリサイクル方法です。

粉砕したウレタン分解剤添加・加熱することで元の原料に、ガス化することで化学原料に戻すことも可能。

また高炉還元剤としてコークスの代用利用も可能です。

サーマルリサイクル・・・ウレタンなどプラスチックの最終的なリサイクル方法です。

エネルギーに変換します。

例えば不要になったウレタンを火力発電所のコークスなどの補助燃料として、直接燃焼させてエネルギーを回収する方法です。

燃焼時のウレタンの発熱量は約7,000Kcal/kg。

これって、燃料として使用されている石炭に近い数値なんだそうです。

窒素含有率も絹・羊毛などの天然物と比較して少なく、適正な設備・条件で燃焼すれば有毒ガスの発生は、天然物より少ないくらいとの事。

また、リサイクルウレタンを利用したブローイングも実施されているようです。

回収した吹付ウレタンの端材を粒状にして、天井等に吹き込みます。

日本アクアでは色々なメリットを公開していますが、火災の際の燃焼が心配ですよね・・・。

ちなみに弊社が採用している『FPウレタンパネル』の場合は、解体時に取外し、それをそのまま新築建物に流用することが可能です。

究極のリサイクルだと思いませんか?

 

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