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梅雨らしい雨の一日。
『FPの家 K邸』
さすがに外部の業者はお休みです。
大工さんは、相変わらずコツコツと仕事を進めてくれています。
でも、地味な仕事が多いんですよね。
どうも写真映えしません・・・。
仕方ない・・・。
少しだけ、マニアックな話を書きたいと思います。
タイトルを『新しい試み』とさせて戴きました。
でも、そんなに大した話ではないんです。
せいぜい、ちょっとした工夫止まり。
試みなんて大袈裟な話ではないんです。
そして今後は、この方法を継続採用するつもりです。
これじゃー、試みじゃないですよね?
早速、その試みをご紹介したいと思います。
玄関土間に貼った断熱材の写真です。
弊社では、表面に銀色のシートが貼られた断熱材を採用しています。
その熱伝導率は0.021W/㎡・Kとなっています。
そして、ここにコンクリートを打設します。
タイルを貼る為の下地です。
今回から変更したのは、この断熱材と、それに関わる『ある部材』なんです。
玄関土間の断熱施工を示してみました。
左が玄関框、そして右が付框との取合いを示しています。
従来採用していた玄関框の寸法は150×90、付框の寸法は150×30でした。
これだと納まり上、厚さ30mm以上の断熱材を貼ることが出来ません。
付框よりも断熱材の方が出っ張ってしまうからです。
せめて50mmには、したいと思っていました。
だから床には、50mmを貼っていました。
でも、立ち上がりが30mmでは意味がありません。
そこで今回から採用したのが、150×55の付框なんです。
これを石膏ボードの上に取り付ければ、50mmの断熱材を貼ってもきれいに納まります。
ちなみに厚さ30mmの場合の熱抵抗は、1.428。
これって、厚さ64mmのグラスウール16kに相当します。
でも厚さを50mmにすれば、2.380.
厚さ107mmのグラスウール16k相当になります。
防火玄関ドアの性能って、驚くほど低いでしょ?
これに土間断熱の貧弱さが加わると、玄関って暖かくならないんです。
暖かくない玄関なんて、イヤですよね?
そこで遅ればせながら、この変更に至りました。
従来通りの玄関框です。
今回は、バーチ材(無塗装)の突板仕様となっています。
そして、これが150×55の付框です。
玄関框同様に、バーチ(無塗装)の突板仕様となります。
あとで、植物油を塗って仕上げます。
実際に納めたところを撮ってみました。
ゴッツイ感じが伝わると思います。
玄関ドアの左右を撮ってみました。
凄い存在感でしょ?
私自身、仕上がりが楽しみなんです。
付框の下には、充分な段差があります。
これなら、タイルを貼っても問題ありません。
厳密に言えば足元が5cmほど狭くなります。
でも、暖かさには代えられないと思います。
サーモカメラで撮るのも、楽しみなんです・・・。
地味な試みのお話でした。
今後弊社で建てる家では、「玄関が狭くなるから、イヤ」と言われない限り、この施工を行います。
そうそう、今まで使っていた30mmの断熱材が余っていたので、土間に敷いてしまいました。
厚さ50mmの断熱材の上に、30mmの断熱材を2枚重ねた訳です。
少しは、暖かさが増すと良いんですが・・・。
posted by Asset Red
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