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昨日に引き続き、気象庁が発表した『気候変動監視レポート2019』の中から、一部を抜粋してご紹介したいと思います。
気象庁では、都市化の影響が比較的小さく長期間の観測が行われている地点から、地域的に偏りなく分布するように選出した15 の観測地点1の観測結果に基づき、日本の気温の長期的な変化傾向を監視している。
日本の年平均気温偏差(1981~2010 年の30 年平均値からの偏差)は、年~数十年規模の様々な時間スケールの変動を繰り返しながらも、長期的には100 年あたり1.24℃の割合で上昇している。
2019 年の日本の年平均気温偏差は+0.92℃で、統計を開始した1898 年以降で最も高い値となった。
2019 年の日本の年平均気温が統計開始以降第1 位となった要因には、二酸化炭素などの温室効果ガスの増加に伴う地球温暖化の影響に加え、複数の自然変動が影響したと考えられる。
その中には、2018 年秋から2019 年春まで続いたエルニーニョ現象や、インド洋熱帯域の海面水温の状況、それらに伴う熱帯付近の積雲対流活動の状況や偏西風の蛇行などが含まれる。
季節ごとに大気の流れの特徴をまとめると以下のとおり。
冬(2018 年12 月~2019 年2 月)
対流圏上層では亜熱帯ジェット気流の蛇行により東シナ海付近で高気圧性循環偏差となり、暖かい空気に覆われやすかった。
シベリア高気圧の東への張り出しは弱く、アリューシャン低気圧は平年と比べて北西寄りに位置したことから、日本の南ほど冬型の気圧配置が弱く、寒気の影響を受けにくかった。
2 月には、インドネシア付近で積雲対流活動が不活発となり、対流圏下層ではフィリピン付近~日本の南では高気圧性循環偏差となった影響で、沖縄・奄美付近に暖かい空気をもたらした。
このインドネシア付近の不活発な積雲対流活動と対流圏下層の高気圧性循環偏差は、エルニーニョ現象時の特徴と一致する。
春(2019 年3~5 月)
高気圧に覆われる日が多く、強い日射の影響を受けやすかった。
3 月は大陸からの寒気の流入が弱かった。
5 月は中国東北区付近で低気圧が明瞭となることが多く、北日本を中心に南西から暖かい空気が流れ込みやすかった。
夏(2019 年6~8 月)
7 月末から8 月前半にかけて、偏西風の蛇行やフィリピン付近~フィリピンの東で積雲対流活動が活発となった影響で、日本付近では上層のチベット高気圧、下層の太平洋高気圧が強まった。
このため、東日本を中心に晴れて暑い日が多かった。
秋(2019 年9~11 月)
対流圏上層では偏西風が日本付近で北に蛇行し高気圧性循環偏差となり暖かい空気に覆われやすく、また日本の東で高気圧が強かったことから、下層では南から暖かい空気が流れ込みやすかった。
偏西風の蛇行には、南インド洋赤道域の中部~インドネシア付近の積雲対流活動が不活発だったことが影響しており、この積雲対流活動には、海面水温がインド洋西部で正偏、東部で負偏差となる正のインド洋ダイポールモード現象の特徴が明瞭になったことが関連していたとみられる。
また、9 月にはフィリピンの東で積雲対流活動が活発だったことに伴い、日本付近は高気圧に覆われ、晴れて日射の影響を受ける日が多かった。
全球平均気温は、エルニーニョ現象の発生にやや遅れて上昇することが知られており、例えば統計開始以降第1 位の2016 年と第2 位タイの2015 年は、いずれの年もその前年からエルニーニョ現象が続いていた。
しかしながら、日本の年平均気温は全球の年平均気温に比べてエルニーニョ現象以外の現象の影響を受ける度合いが大きいことから、必ずしもエルニーニョ現象発生時に高温に
なるわけではなく、また、エルニーニョ現象が発生していないときでも高温になる場合がある。
例えば1990 年や2004 年はエルニーニョ現象の発生時期とは異なっている。
一方、2016 年、2015 年、1998 年はエルニーニョ現象の影響があったと考えられる。
2019年の場合も、上述の通り、一部の地域・季節で2019 年春まで続いたエルニーニョ現象が高温偏差に寄与したとみられるが、特に夏以降は、その他の大気変動の影響を反映しているとみられる。
以下、この調子で90頁も書き連ねているんです。
目次だけ、挙げておきます。
ご興味のある方は、元頁をご覧ください。
https://www.data.jma.go.jp/cpdinfo/monitor/index.html
最早、地球温暖化が進んでいる事を否定する事は出来ません。
でも化石燃料を採掘する企業から研究開発費を貰った御用学者の方々は、地球温暖化なんて無い
そう、言い切っていたんですよね・・・。
今だって、二酸化炭素の排出抑制と地球温暖化の関連性を否定しています。
何考えているんだろう
地球温暖化対策には色々あります。
牛肉を食べないというのも、その対策のひとつです。
ウシやヒツジ・ヤギ、そしてラクダなどは、一度食べた草などをもう一度口の中に戻して咀嚼する、反芻動物と呼ばれています。
反芻動物は、4個ある胃を使って、食べた植物の消化に時間をかけて何度も繰り返すそうです。
このとき胃の中では植物が発酵し大量のメタンガスが発生しているため、ウシたちは絶えずゲップをすることで、ガスを体外に放出しています。
やっかいなことに、ゲップに含まれるメタンガスは地球温暖化を加速させる温室効果ガスの一つなんです。
しかも、二酸化炭素の25倍以上の温室効果を持っていると言われているのです。
人が活動することで増加した主な温室効果ガスには、二酸化炭素・メタン・一酸化二窒素・フロンガスがあります。
温室効果ガスの種類としては、二酸化炭素が76パーセントと圧倒的ですが、次いで多いのがメタンで、約16パーセント。
メタンは二酸化炭素に次いで地球温暖化に及ぼす影響が大きな温室効果ガスなのです。
しかも世界のメタンガス排出量全体の、なんと37パーセントが動物の体内で発生するガスに由来するとされているとか。
こうして数字で見てみると、ウシのゲップは地球環境に大きなインパクトを与えていますよね。
そのため、近年、これを最小限にするためにさまざまな取り組みが行なわれているのです。
牛を食べずに、豚や鳥を食べよう
なんて運動もあるそうです。
牛丼好きなんですよね・・・。
もちろん、もっと他にも対策はあります。
車のアイドリングストップや電気自動車へのシフト、公共交通機関の利用。
自転車利用もアリですよね。
不要不急の外出を控えるのも、有効です。
森林資源の再利用、国産材利用。
プラスチック製品の再利用や使用抑制。
省エネによる化石燃料の使用抑制も然りです。
みなさん一人一人が、出来る事から始めてみませんか。
もちろん私も頑張ります・・・。
posted by Asset Red
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