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梅雨が明けて、夏らしい空が気持ち良い練馬・板橋です。
先日、弊社OBの方より電話を戴きました。
電動給気シャッターが故障したとの事。
電動給気シャッターと言われても、ピンときませんよね?
電気で動く給気のためのシャッター???
やっぱり、わからないと思います。
ヒント①、キッチンで料理をする際に使う設備です。
ヒント②、レンジフードではありません。
レンジフードはわかりますよね?
念のため、説明します。
先日、工事中の現場で撮った写真を載せてみました。
コレです。
レンジフードとは、コンロの上にある換気設備の一種です。
換気扇と言った方が早いですね。
大きなフードの中には、プロペラファンではなくシロッコファンが入っています。
これを回す事で、調理中に発生する水蒸気や煙・臭い等(汚染空気と言います。)を外に排出するのが目的です。
でも建物の気密性が高いと、うまく排気できないんです。
圧縮袋ってあるでしょ?
掃除機で吸うと、袋の中の空気が抜けて薄くなるヤツです。
穴が明いていると、いくら吸っても薄くなりません。
これって、隙間の多い建物と一緒なんです。
こんな建物であれば、レンジフードを回せば汚染空気を排気する事が出来ます。
でも穴が明いていなければ、掃除機はいずれ吸わなくなります。
隙間の少ない建物も同じなんです。
そこで、穴を明けてあげます。
レンジフードを稼働している間だけ穴を明け、それ以外の時間は、しっかりと閉じる事の出来る穴です。
これが、電動給気シャッターです。
電気でレンジフードに連動してシャッターを開閉できる給気口となります。
普段は閉まっているので、外気が侵入する事はありません。
侵入したら、折角の24時間換気も台無しでしょ?
故障の内容は開閉不良です。
レンジフードを稼働しても、シャッターが開かないとの事。
開閉用のワイヤーが切れたようです。
部品交換を検討しましたが、値段がメチャクチャ高いんです。
この値段なら、そっくり交換しても大差ありません。
結局、新品を取り寄せて今日に臨みました。
こんな外観をしています。
天井・壁両用タイプの物を天井に設置していました。
カバーを外すとこんな感じです。
フィルターを外した状態を撮ってみました。
シャッターが見えますね、これが閉じたり開いたりする訳です。
試しにレンジフードのスイッチをONにしてみました。
本当だ、シャッターが開かない。
構造は至って簡単です。
プーリーが左右に回ると、2本のワイヤーの先に取り付けられたシャッターが閉じたり開いたりする仕組みです。
やはり、中の開閉用ワイヤーが切れているようです。
引き千切れた感じですね。
早速、本体ごと交換しました。
作業自体は、大したことありません。
脚立の上に立って、上向き作業を行います。
念のため、分電盤の開閉器を下げて電気が通らないようにしました。
そして挿し込まれた電線を抜き、続いて本体を外します。
アルミテープを剥がし、フレキダクトを外したら、新しい本体を取付け、配線を挿し込んだら、フィルターとカバーを取り付けます。
開閉器を上げて、試運転をしたら完了です。
工事時間は締めて30分。
これで、安心して料理が出来ます。
でも、なんで壊れたんだろう?
今まで1件も出ていないんですよね。
6年でワイヤーが切れるなんて・・・。
使用頻度?
油料理が多い?
切れたワイヤーを見ましたが、錆びた様子もないんですよね。
不思議です・・・。
ついでに、木製建具の建付け調整をしてきました。
posted by Asset Red
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