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昨日と今日はアセットフォーの定休日。
今回は、昨日の続きを書きたいと思います。
昨日は、午後からオンラインセミナーを受講しました。
もちろん自宅です。
自室を締切り、エアコンを掛けていました。
密室状態・・・。
当然、またしても、まずい事になってしまいました。
CO2濃度の事です。
入室時のCO2濃度は、700ppm前後だったと思います。
でもドアを締め切って30分もすると、その濃度は1,450ppmを超えてしまいました。
でも、出入り口を開ける訳にはいきません。
仕方ない、窓を開けよう。
エアコンの設定温度を26℃に下げ、南面・東面の窓をそれぞれ10㎝程度開けました。
セミナー受講中も、時折窓の外を覗いていましたが、木の枝を揺らす程度の風は常時吹いていたと思われます。
そのせいか、少しづつ濃度は下がり、20分ほどで1,000ppm以下に落ち着きました。
さすがに厚労省の勧める窓開け換気です。
やれやれ・・・。
その後、セミナー中ずーっと窓を開けていました。
濃度は下がり続け、最終的には450ppmで停滞。
残念ながら外気濃度、と言われる350ppmには到達しませんでした。
残念・・・。
そしてセミナーが終了、出入り口を開き、窓を閉めました。
窓開け換気って、どうなのかな?
その有効性には、若干の疑いを持っていたんです。
例えば有識者の中には、こんな事を書いている方がしました。
「1時間に5~10分くらい、2方向の窓をそれぞれ開けておけば大丈夫です。」
こうしておけば、『換気回数2.0回/hに相当』する為、CO2濃度は1000ppmになるという訳です。
でも実際には、20分掛かりました。
1時間ごとに10分程度開けている位では、1,000ppm以下を維持する事は出来なかったでしょう。
そして、REHVA(欧州空調換気設備協会)の推す『CO2濃度400ppm以下』を実現出来ないこともわかりました。
風って、きまぐれですよね?
セミナーの間は、東から西に向けて1.5m/S程度の風が吹き続けていたと思われます。
それでも、CO2濃度は450ppmまでしか下がりませんでした。
もっと強い風が吹く、もしくは窓開け面積を大きくするしか対策はありません。
でも、これ以上窓は開けたくありません。
そして風が弱まれば、いずれも効果なし・・・。
打つ手がありません、風が吹くことを願って待つばかりです。
どうしたら、良いんだろう。
出入り口を開けたら、家族の声が邪魔になります。
改めて『目指せ!CO2濃度400ppm』って、かなり難しい事がわかりました。
今後の課題です。
室内の温熱環境は、さほど低下しませんでした。
26℃/60~65%の空気を維持出来ていたようです。
ちなみに、外気は38℃/58%位。
絶対湿度は外気:24.5g/kgDA 室内:12.6~13.7g/kgDAですから、除湿も案外出来ていました。
そりゃそうですよね、暖かい外気を入れてエアコンで冷やしながら除湿していたんですから、再熱除湿と変わりません。
消費電力は上がっていたと思うけど・・・。
そうそう、拙ブログを読んだ知人からアドバイスを戴きました。
CO2濃度400ppmや1,000ppmの根拠は、ヨーロッパの文献に多々あるそうです。
英国の船舶基準では、戦前から一人あたりの必要換気量を35~25㎥/h(無人でも17㎥/h)を求めていたり、スウェーデンでは学校のCO2濃度は800ppm以内に制限されていたり・・・。
日本とは大違いですよね。
しかも、こうした話が広まっていない現状を考えると心配になります。
換気って、パンドラの箱みたい・・・。
蓋を開けたら、恐ろしい話がいっぱい出てくるようで怖くなります。
それでも、知らなければならないですよね。
さらなる勉強が必要なようです。
そうそう、扉を閉めるとCO2濃度が上がる理由は分かっています。
入口上部にある排気口をわざと閉めているからです。
普段は閉めることのない扉です。
この排気口を閉め、隣の部屋の排気口を使って汚染空気を排出するようにしていました。
だから、扉を閉めてしまうと排気口が無くなってしまいます。
扉のアンダーカットからの排気だけでは、当然換気風量が足りません。
扉を開けておけば、1,000ppmを超える事はないんです。
posted by Hoppy Red
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