エアコンVS換気システム

完成現場見学会明け。

歳を感じます。

2日間立ちっぱなし、1階から3階を感度も昇り降りしながらの喋りたい放題。

さすがに疲れが取れません。

・・・。

今回は、昨日の見学会時の二酸化炭素濃度について書きたいと思います。

会場となった建物の換気量は、次の通りです。

必要換気量①

居住人数4人×30㎥/h=120㎥/h

必要換気量➁

建物気積=延べ床面積104.66㎡×平均天井高さ2.4m=251.18㎥×0.5回/h=125.59㎥/h

必要換気量①<必要換気量➁により、125.59㎥/hが必要換気量となります。

ちなみに第3種換気システムの設計風量は149.87㎥/hですから、0.59回/hに相当。

確認申請上、特に問題ありません。

今回の見学会は、コロナ対策として1組づつ、ご案内しました。

参加戴いたご家族の最大人数は、4人。

アテンドする人数は1~3人でした。

仮に7人であれば、必要換気量は7人×30㎥/h=210㎥/hになります。

149.87㎥/hでは足りません。

換気システム自体は160~490㎥/h、1~9のボリュームコントローラーで風量調整が可能となっています。

でも自然給気口の数やダクトの圧損により、実際には386.03㎥/hが最大風量。

この時の換気回数は1.53回/hとなります。

つまり、明らかに換気風量が不足する訳です。

開き直って、149.87㎥/hのままで見学会に臨みました。

2階階段脇の可動棚の様子です。

わかりにくいとは思いますが、棚に二酸化炭素測定器を設置しています。

アラームを1,000ppmに設定し、アラーム発報時には窓明け換気で対応する事にしたんです。

通常は、570~730ppm位で推移していました。

でも、時々アラームが発報します。

最大で1,170ppmでした。

測定器を置く理由と窓明けの運用方法を説明する際には、参加者と私は測定器近くに集まります。

そして、私は説明を続けます。

この時に発報する事が多いんです。

その時は、窓明けを伝えて窓を開けます。

南側の掃き出し窓を全開。

そして西側の腰窓×2箇所を全開。

西側の小窓(タテスベリ500×1100)を全開。

5分程度で1,000ppmを下回り、600ppm程度に落ち着きます。

でも温湿度が一変に上がるんです。

室温は27℃→28℃程度なので、さほど影響ありません。

でも湿度は60%→78%、明らかにムシムシ状態です。

お客様にも、すぐにわかったようです。

「昼間の窓明けは、湿度が高くなるからダメですね。」

こんな事を何回か繰り返しました。

厚生労働省は『建築物環境衛生管理基準』の中で、こんな事を書いています。

特定建築物維持管理権原者(特定建築物の所有者、占有者その他の者で当該特定建築物の維持管理について権原を有する者)は、建築物衛生法に規定される「建築物環境衛生管理基準」に従って当該特定建築物の維持管理をしなければなりません。

この「建築物環境衛生管理基準」は、「空気環境の調整、給水及び排水の管理、清掃、ねずみ、昆虫等の防除その他環境衛生上良好な状態を維持するのに必要な措置について定める」と規定されており、高い水準の快適な環境の実現を目的とした基準です。

したがって、建築物環境衛生管理基準に適合していないという理由だけでは、直ちに行政措置や罰則の対象となるわけではありません。ただし、建築物環境衛生管理基準について違反があり、かつ、その特定建築物内の人の健康を損なうおそれが具体的に予見されるような事態が生じた場合には、都道府県知事は改善命令等を出すことができます。また、事態が緊急性を要する場合については、都道府県知事は、当該事態がなくなるまでの間、関係設備等の使用停止や使用制限を課することができます。

特定建築物以外の建築物であっても、多数の者が使用、利用するものについては、建築物環境衛生管理基準に従って維持管理をするように努めなければならない(法第4条第3項)こととされており、いわゆる努力義務が課せられています。

そして二酸化炭素の含有率は、1日の使用時間中の平均値をもって基準と比較することとされています。

だから、時々二酸化炭素濃度が1,000ppmを超える程度では問題ないようです。

でも、個人的には問題だと思います。

だって、問題と思われる環境を平均的に下回っていればいいなんておかしいですよね

想定外の人数が滞在するケースは仕方ないでしょう。

でも上回れば、即低減するための対策を行うべきだと思いませんか

空気の質に対する日本人の感覚って、あまりにも鈍感に感じます。

今度は換気風量を増やして、温湿度の増加傾向を調べてみようと思います。

はたしてエアコンが勝つのか、換気が勝つのか

 

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