換気風量測定を行いました。

少し暑さが和らいだ気がします。

今日の板橋・練馬の気温&湿度は、35.1℃/54%(15時現在)。

でも雲行が怪しいんですよね。

今にも雨が降りそうです。

板橋区蓮根2丁目に建つ『FPの家 K邸』

今日は、24時間換気システムの風量測定を行いました。

用意したのは、写真の計測器です。

マノメーターと言います。

メーター部分にノズルの付いた細いチューブが繋がっていて、ノズルを排気口中央の穴に挿し込む事で排気風量を測定出来るんです。

高所作業の為、脚立も利用します。

後は換気計画図と測定した風量を書き留める表、及び筆記用具が必要となります。

では、準備をスタートします。

まず最初に行うのは、自然給気口の開放です。

写真のように、下のみ閉じて他の3方を開放します。

この中には、フィルターが入っています。

フィルターを取ると、こんな感じです。

虫や花粉の侵入を防いでくれます。

これを8箇所行います。

そして、排気口の開度を調整します。

これが排気口です。

換気図面に掛かれた値を確認し、排気口に刻まれた目盛りに合わせて▼を合わせます。

刻まれた数字と▲見えるでしょうか

全開が開度『5』となります。

この状態は『2.5』になっています。

開度が大きい方が、排気量が大きくなります。

これを、計10箇所行います。

これにて準備完了です。

洗面脱衣室に記録者を配置し、排気口の下に脚立を置いて、いよいよ計測を開始します。

コントローラーを撮ってみました。

今回採用している第3種換気システム『ルフロ400(日本住環境製)』は、1~9まであるダイアルを回す事で130~520㎥の換気風量を実現できます。

今回は、設計上『2』で149.87㎥の換気量を実現できることになっています。

ちなみに、この時の換気回数は0.59回/h、消費電力は5.54W、1月当たり110円程度の電気代しか掛かりません。

でも施工が悪ければ、この通りにはなりません。

それを確認するのが、換気風量測定を行う目的です。

測定自体は、極めて簡単です。

マノメーターのノズルを排気口中央の穴に挿し込み、マノメーターの針を読むだけなんです。

今回は、コントローラーを『1.5』『2.0』『2.5』にした時の風量を測定しました。

計10箇所×3種類で、都合30個の風量を測定しました。

これを事務所に持ち帰り、表にまとめて完了です。

さて、どんな結果になるのかな

もしも、設計通りの結果にならなければ、色々と厄介な事になります。

でも大丈夫だと思います。

全ての現場で風量測定を行っていると、測定の途中で問題の有無がわかるんですよね・・・。

経験だと思います。

決して勘ではありません。

換気システムって、設置すればOKだと思っている人が多いように感じます。

きちんと設計する事。

そして、キチンと施工する事。

それを確認する事。

この3つ、どれもが重要です。

そして確認する為には風量測定が必須となります。

換気システムを設置しても、機能していなければ、何の意味もありません。

だって、換気システムは『ただの飾り』ではないからです。

 

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