災害事例

ご報告します。

弊社のお客様のお宅で、太陽光発電の配線から出火が発生しました。

築13年のお宅です。

屋根の上には3.06kw分のPV(発電パネル)が載っていました。

FIT終了に伴い売電価格が安くなった為、蓄電池の設置を行っていました。

あれ

施工中、施工業者はPVからの発電が無い事に気がついたそうです。

調べてみようと、壁に設置されたプルボックスの蓋を開けてみました。

この中には、PVからのケーブルとパワコンへのFケーブルが集まっており、それぞれの線が接続されています。

線にテスターを当てれば、どこで断線しているかがある程度わかります。

蓋を開けてみると、途端に中から白い煙が上がりました。

蓋を開けた為、酸素の供給が増えたせいかもしれません。

慌てて消防署に連絡し、消火に来て貰いました。

火災自体は、小規模で済みました。

配線の一部が融けて断線し、被覆部分が黒く焦げています。

周りのサイディングを剥がしてみると、外壁合板の一部も表面が黒く焦げていました。

現場検証の結果は、何らかの要因で配線に傷がつき、細くなったために通電による発熱で発火したとの事。

確かに銅線にうっすらと傷が残っていました。

幸い建物内の配線および、PVからの配線に異常は認められませんでした。

傷の原因としては、2つ考えられるそうです。

①施工中に誤って傷をつけてしまった。

例えば、上から釘を打ってしまったとか、配線にカッターで傷をつけてしまった場合です。

➁鼠等の小動物がプルボックスに侵入し、線を齧った。

プルボックスの穴は、通気層に通じており、水切板金とサイディングの隙間が侵入口になる事があります。

弊社でも数年前からココに侵入防止部材を取付けていますが、当時は何も対策を行っていました。

①②どちらが要因なのか

現状では、断定す事が出来ないそうです。

施工の様子から、施工時の誤りでは無さそう。

プルボックス内に鼠が居たと思われる跡が認められるものの、齧ったとは限らないとの事。

鼠の焼死体が見つかれば、原因特定できるそうです。

限りなく白に近い灰色という感じです。

改めて、鼠や虫の侵入防止対策の重要性を感じました。

 

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