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アセットフォーの3連休、最終日。
今回は『ボトルネック』の話です。
ボトルネックという言葉をご存知でしょうか?
ネットを検索してみると、こんな説明がありました。
大きなボトル(瓶)でも通り道が狭いネック(首)になっていると、一定時間当たりの出る液体の量は少なくなってしまいますよね。
「ボトルネック」は、この現象に由来してさまざまなビジネスシーンに利用されているのです。
ボトルネックとは作業やシステムなどにおいて能力や容量などが低い、または小さく、全体の能力や速度を規定してしまう部分のことを指します。
つまり、ボトルネックは全体の能力や成果に影響する問題となる要因です。
建物の場合にも、様々なボトルネックが存在します。
例えば、外壁の耐久性の話を挙げてみましょう。
一般的な外壁の場合です。
例えば、サイディングを張ったとしましょう。
10~15年で、大抵のサイディングは塗り直す必要があります。
でも板間や窓周り、軒天周りに充填されているシーリングの寿命は白系で7~8年、黒系でも10年です。
8年経ってシーリングの経年劣化を修繕する際には、足場を掛けなければなりません。
どうせなら、サイディングの塗り直しもするでしょう。
だって2~7年後に足場を掛けて塗り直すのであれば、足場代が余計に掛かってしまいます。
この場合の両者の寿命は、シーリングの寿命となります。
つまり、ここがボトルネックになる訳です。
シーリングをより耐久性の高い『高耐候性シーリング』にすれば、寿命が5年程度長くなります。
当然初期費用は高くなりますが、外壁の塗り直し時期は15年まで伸びることになります。
でもスレート系の屋根を採用していれば、10年で塗り直しが必要になります。
だったら、外壁も・・・。
こうなるでしょ?
こんなケースが、様々な部位であるんです。
要らない紙を2枚用意してください。
簡単な実験をしてみましょう!
1枚はそのままとし、もう1枚はL型になるように一部を切り取ってしまいます。
こんな感じです。
次に、それぞれの紙片の左右を持ちゆっくりと引きます。
黄色い紙は、中々破れません。
でも青い紙の方は、入隅部分から亀裂が入り簡単に破れてしまいます。
実はコレ、建物の平面形状を表していたんです。
四角い家に比べて、入隅のある家は、地震に弱いんです。
どうしても入隅部分が先に壊れてしまいます。
そして一部が壊れた建物は、その影響で急激に弱くなってしまいます。
つまりココがボトルネックになる訳です。
ここに補強部材を入れて、強度を高めるしかありません。
蟻の一穴という諺もありますが、ボトルネックが原因で建物が崩壊なんて事になったら、シャレになりません。
重要な事は、ボトルネックを作らないことだと思います。
ワインや日本酒、ビールのボトルネックは良いけど、建物のボトルネックは困ります。
なんのこっちゃ・・・
posted by Hoppy Red
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