内外双方から施工します。

冷たい雨・・・。

今日の練馬・板橋は10月中旬の気温なんだそうです。

せっかく台風が温帯性低気圧に変わったというのに、憂鬱な雨が朝から続いています。

練馬区平和台1丁目に建つ『FPの家 H邸』では、今日も地味な作業が続いています。

ユニットバス床下の給水・給湯配管を撮ってみました。

ユニットバスの場合、基礎断熱が一般的です。

弊社では、耐圧盤及び基礎立ち上がりの内側に厚さ50mmのイソシアヌレートフォームを貼っています。

銀色の部分が、断熱材の防湿・遮熱層となります。

また断熱材は、防湿・気密層も兼ねています。

だから、ここを貫通する配管回りには全て防湿・気密施工を行う必要があります。

ちなみに弊社では、こんな施工をしています。

①断熱材に配管より一回り大きな穴を明け、ここに配管を通します。

②配管回りに発泡ウレタンを充填し、硬化したら平らに切削します。

③配管及びウレタンを、アルミテープで丁寧に被覆します。

完了すると、写真のようになります。

換気システムの排気ダクトを撮ってみました。

ここでも、ユニットバスの床下と同じような『防湿・気密施工』が必要です。

中央の銀色の配管が、排気ダクトです。

スパイラル管を採用しています。

そして管回りの白いモコモコが硬化した状態です。

これを平らに切削すると、こんな感じになります。

そして、この周りに専用の防湿・気密部材を貼り付けます。

弊社では、日本住環境のケルプという製品を採用していますが、かなり施工性の良いので助かっています。

剥離紙のついたアクリルゴム系のテープです。

イラストのように、ヒダヒダの部分を伸ばしながら貼っていきます。

レンジフードの排気ダクトと、貫通部(穴)を撮ってみました。

ところで皆さんは、レンジフードの排気ダクトに色々な制約があるのをご存知でしょうか

実は東京消防庁により『火災予防条例(東京都条例第65号)』が制定されていて、共同住宅などでレンジフードを設置する場合には次のような規制が設けられているんです。

この条例が、何故か専用住宅でも適用されるんですよね・・・。

困ったもんです。

例えば、こんな条文があります。

昭和37年東京都条例第65号(東京都火災予防条例第3条の2)

予防事務審査・検査基準

平成14年総務省令第24号第5条からの抜粋です。

5.排気ダクトと可燃物との距離は10cm以上離すこと。
 ただし、次の条件においては10cm未満とすることができます。
 ・50mm以上の特定不燃材料で排気ダクトを被覆する。
 ・可燃性の部分を5mm以上の特定不燃材料で被覆し50mm以上離すこと。

6.ジャバラダクトの使用について。
 東京都では、ジャバラダクトは全面的に使用禁止の方向で指導されています。
 ご使用に際しては所轄の消防署にご確認の上、工事されるようお願い致します。 

そして、こんなイラストが添えられています。

決められている以上、とにかく実施するしかありません。

でも結構、やっかいなんですよね。

弊社で採用している『セラカバーS』という断熱材です。

軽量で折れにくく、優れた断熱性・耐熱性・不燃性を備えたダクト用防火材なんです。

条文中にある『50mm以上の特定不燃材料』と同等以上の性能を持っています。

これをスパイラル管に巻き付け、FPパネルを貫通させます。

穴を明け、そこにセラカバーを巻いたスパイラル管を貫通させる訳です。

外から見ると、こんな感じです。

断熱材とFPパネルの間には、必ず10mmの隙間を明けます。

そしてこの中に発泡ウレタンを充填し、硬化後に平らに切削しなければなりません。

セラカバーって、アルミで被覆された筒状の繊維系断熱材みたいなモノなんです。

その為、写真の白い部分が水蒸気や空気を透過してしまいます。

だから内側に防湿・気密施工が必須となります。

また外側にも防水施工が必須なんです。

内外ともに、丁寧に施工をしなければ、絶対にマズイ事になります。

今日は雨で施工出来ませんが、明日にでも施工の様子をアップする積りです。

お楽しみに・・・。

ついでに、東京都が使用を禁止している『ジャバラ管』の写真を挙げておきます。

セラカバーの上に置いてあるグレーの管が、スチール製のジャバラ管です。

漢字で書くと『蛇腹』になります。

蛇のお腹に似ているからなんでしょうね。

伸縮性や曲折性といった機能が付与された配管・継手等を指します。

施工は楽なんですが、ダクト内が平滑でないため、圧損が多く埃等も溜まりやすいんです。

セラカバー回りにも、ダクトと同様の防湿・気密施工を行います。

こんな感じです。

セラカバーの周りに発泡ウレタンを充填した様子です。

周りのウレタンを切削し

気密処理を行います。

これにて、レンジフードの排気ダクト(建物内)完了です。

上の写真を見ると、白い断面が見えるでしょ

ここもレンジフードを接続したら、白い部分が隠れるように防湿・気密処理を行わなければなりません。

いよいよ今日で、電気の配線工事も終わります。

天井野縁の上に、吸音材を載せ始めました。

階上の空気伝播音を吸音してくれます。

話声やTVの音が気にならなくなるんです。

繊維系断熱材なんですが、成形の過程で一切の接着剤を利用していません。

故にホルムアルデヒド等の有害物質を揮発しないのが嬉しいんです。

また虫害・発酵の心配ありませんし、粉塵による肺がんの恐れもありません。

吸湿性がほぼ無く、すぐ乾きます。

吸湿による劣化が少ないのも魅力的だと思います。

ペットボトルの再生品だから、環境にも配慮した製品らしいですよ・・・。

天井用の石膏ボードも搬入されています。

1・2階に分けて運びました。

地味な作業も、ようやく片が付きそうです。

天井に石膏ボードを張り始めると、急に現場が進んだ気がするんですよね・・・。

 

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電話:03-3550-1311 

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