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雨の土曜日。
台風一過を期待したんですが・・・。
練馬・板橋では、シトシトと降る冷たい雨の一日でした。
練馬区平和台1丁目に建つ『FPの家 H邸』では、今日も外部作業が出来ません。
なんとか、ならないのかな・・・。
昨日、御馴染みの制振ゴムが納品されました。
毎回岡山から運ばれてくるんですが、最近工場を出てから現場に到着するまでの時間が長くなっている気がします。
以前であれば、中1日で現場に搬入されていました。
でも今回は、水曜日に出た製品が金曜日になるまで届きません。
しかも以前であれば建物の中まで運んでくれたのに、玄関先に降ろしてオシマイです。
それなのに、配送費は高くなったんです。
納得いきません!
でも製造メーカーから直接仕入れている分、他の製品よりもコスパが良いんですよね。
結局、使ってしまいます。
悔しい・・・
455mm×910mm、厚さ6mmの防音材です。
合成ゴムと特殊繊維フェルトが衝撃音を緩衝します。
1箱当たり19㎏もあるんですよね。
ここに8枚入っているので、ちょうど1.0坪分となります。
今回は12箱を2階に上げました。
締めて228kg・・・。
重かったなぁー。
これを2階のネダノン合板の上に敷き並べます。
そして、その上に無垢フローリングを張っていきます。
皆さんは、ご存知でしょうか?
公益財団法人 住宅リフォーム・紛争処理支援センターの調査によれば、年間発生する床の問題事象は2000件を超すそうです。
そしてその15%超は、床鳴り・遮音不良等の音に関する事らしい・・・。
イラストには3つの騒音が示されています。
①上の階からの騒音
②隣室からの騒音
③外部からの騒音
どれもが、快適な生活には不可欠だと思います。
確かに、見学会や面談中にも質問される事が多いんですよね。
「階上音対策は、どうしてるんですか?」
「高断熱・高気密住宅って、音が気になるって言いますよね?」
高断熱・高気密住宅は、外皮に隙間なく充填した断熱材と気密性の高いサッシの影響で、外からの音がかなり小さくなります。
でも、家の中の音がうるさく感じるんですよね。
そこで弊社では、いくつかの『音対策』を標準施工としているんです。
そのひとつが、この制振ゴムの施工です。
階上音には大きく分けて2つの騒音があります。
ひとつは『空気伝播音』、そしてもうひとつは『個体伝播音』です。
固体伝播音は、さらに『重量衝撃音』と『軽量衝撃音』に分かれます。
①空気伝播音とは、空気中を伝わり壁・床・天井を透過して達する音の事。
会話や音楽・テレビの音が主となります。
②固体伝播音の中の重量衝撃音とは、子供が飛び跳ねたり走り廻ったりする事で下階に聞こえる音となります。
③また軽量衝撃音とは、食器やおもちゃなどの比較的硬くて軽いものが床に落下した時や、椅子・机などを引きずった時に下階に聞こえる音となります。
②の対策としては、床梁の間隔を短くして構造を硬くするのが有効です。
床の振動を少なくする事で、下階への騒音を減らす事が可能です。
また硬く重い制振ゴムを挟む事で、振動を抑制する効果が期待出来ます。
③の対策としては、床にカーペットや畳等の軟らかい材料を使うのが有効です。
衝撃を吸収する事で、音の発生を減らす事が可能です。
またフローリングの下に軟らかいフエルトを敷く事で、音の発生を軽減する事も有効です。
この2つの音に効果が期待出来るのが、制振ゴムなんですよね。
おまに、空気伝播音まで軽減してくれます。
一方①の対策としては、重い材料で音の透過を抑制するのが効果的。
制振ゴムの合成ゴムがこれに当たります。
天井に張る石膏ボードを厚くしたり、比重の高いものに変えるのも有効です。
また写真のように、階間に吸音材を充填するのも有効です。
施工途中の写真ではありますが、全面に隙間なく敷き並べてあげれば、話声やテレビの音を低減してくれます。
グラスウールを吸音材として採用する現場も多いようですが、弊社の採用している吸音材の方が効果が大きいんです。
流石にイラストのようにはいきませんが、遮音・吸音効果は大きいですよ。
コストダウンを目的に、こうした施工を省きたいという申し入れも、ごく稀にあります。
でも、お断りしています。
階上音対策って、重要だと思うんです。
階上音には、他にもあります。
例えば、2階トイレの排水音。
夜中にトイレを使うと、気になるんですよね。
同様に、2階のキッチン・お風呂・洗面所の排水音も気になります。
そこで弊社では、全ての2・3階排水に『防音排水管』を採用しています。
従来の塩ビ管に、吸音材と遮音材を巻き付け、フィルムで包んだ排水管です。
これを採用する事で、排水音が15dbも低下するんです。
10db下がれば、音は半分に聞こえると言います。
他の防音材と比較しても、その優位性は大きいと思います。
施工手順書を挙げておきます。
決して、面倒な施工ではありません。
部材も充実しているので、現場加工の必要もないんです。
それぞれの施工が、快適な生活を支援してくれるでしょう。
それでも、より静かな空間を望む方がいらっしゃいます。
さらなる防音施工を行い、床を硬くする必要があります。
費用だって、余計に掛かります。
まずは、弊社の標準施工の効果を確認してください。
完成現場見学会の際にでも、お子様に2階を走り廻ってもらいましょう。
階下で、ドタバタ音がどの位聞こえるのか?
階上で説明する弊社社員の声や、足音が気になるレベルなのか?
気になるようであれば、別の施工方法を提案させて戴きます。
大丈夫です。
防音室の設計&施工例だって、沢山ありますから・・・。
posted by Asset Red
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