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今日は日曜日。
現場はお休みです。
今回は書きそびれていた、ある施工に関する事を少しだけ書きたいと思います。
練馬区平和台1丁目に建つ『FPの家 H邸』の外壁に関する防水施工の話です。
雨の合間を縫って、少しづつ行っていました。
例えば、こんな施工です。
銀色が遮熱透湿防水シート(以下、防水紙)です。
弊社では、タイベック・シルバーを採用しています。
中央下から上に伸びているのが、外部コンセント用の電源です。
実は、断熱パネル・外壁面材・防水紙を貫通しています。
その為、室内に防湿・気密処理を、屋外に止水処理を行う必要があります。
写真の黒いのが、防水テープによる止水処理です。
黒くてよくわからないと思いますが、実は2種類のテープを使っています。
配線自体は真っすぐではありません。
より追従性のある『ストレッチテープ』を使います。
でも、ストレッチテープって接着力が弱いんですよね。
そこで、上からブチルテープを重ね貼りするんです。
室内側は、こんな感じです。
電源用のFケーブルではなく、アース線なんです。
でも、処理方法は同じです。
配線よりも大きな穴を明けるのが、弊社の標準施工となります。
ここに線を通し、線の周りに発泡ウレタンを充填します。
これが硬化したら、内外とも平らに切削します。
イラストにしてみました。
平らに切削した発泡ウレタンの内外にテープを貼って、止水&防湿・気密を図る訳です。
この時、左図面のように配線の上下にテープを矩折に貼ります。
そして上下のテープの間に配線を挟むようにして貼り付けます。
こうすれば、配線回りから空気や水が入る可能性はかなり低くなります。
こうした後に、配線を下向きに曲げます。
そしてストレッチテープを貼るんです。
エアコンスリーブの止水施工です。
専用部材の穴にスリーブを通し、部材四方をブチルテープで留めるだけの簡単施工です。
内側は、こんな感じです。
スリーブ周りに発泡ウレタンを吹き付け、これも一緒にアルミテープで覆ってしまいます。
排水管周りも同様の施工を行います。
ちなみに50~75Φの配管は、ゴ-ムパッキンΦ50~Φ75を採用しています。
換気ダクト周りには、別の専用部材を使います。
Φ100・Φ150の場合は、ドームパッキンを採用しています。
こんな感じに施工します。
ダクト周りに両面タイプのブチルテープを貼ります。
ここに専用部材を被せ、四方をブチルテープで貼ればオシマイです。
テープは、下(横)→横(縦)×2枚→上(横)の順番に貼ります。
125Φの場合は専用部材が無いので、ストレッチガードというテープを使います。
どれも施工性が良いですよ。
幹線及びCD管の止水施工は、ゴームパッキンCDを使います。
内部は、こんな感じです。
施工方法は、配線と変わりません。
外壁は外皮ですから、断熱・気密ラインとなります。
防水だけでなく、断熱・気密的にも丁寧な施工が求められるんです。
写真を良く見ると、CD管が床合板を貫通しています。
でも、ここには発泡ウレタンが吹かれているだけなんです。
気密処理はしていません。
ここも同様です。
建物内から建物内に貫通する場合は、気密処理は行いません。
でも、気流止め施工は必要です。
穴が明いたままにしておくと、配線スペースを上昇気流が抜けるようになり、壁の表面温度が下がるかもしれません。
それを防ぐための施工なんです。
でも1階床を配管が貫通する場合は、壁同様の施工を行わなければなりません。
例えば、この写真です。
床下からのお湯と水の配管が、床パネルを貫通しています。
その為、壁と同様に穴を大きく明け、発泡ウレタンを充填。
硬化後平らに切削し、ストレッチテープで丁寧に隙間を塞ぎます。
上にアルミテープを貼って完了です。
2階が跳ね出している場合の床配線&床配管も、1階床と同様に防湿・気密施工を行います。
基礎とアンカーボルトを通じて接している柱脚金物には、発泡ウレタンを吹いておきますが、ここにもアルミテープを貼りました。
れも、防湿・気密施工のひとつです。
一通りの防湿・気密施工と、外壁周りの止水処理がようやく終わりました。
明後日の火曜日に、瑕疵保険による追加外装検査を行います。
これに合格すれば、次の作業に掛かれます。
予定では、水曜日から通気胴縁の施工を行うことになっています。
このところの雨で、当初の予定よりも若干遅れ気味なんですよね・・・。
まあ、想定の範囲なんですけど。
いよいよ、9月もあと少しとなりました。
色々とありましたよね?
10月は、どんな月になるのでしょうか?
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